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ドレスウォッチのように収まる,世にも美しい複雑時計!

ドレスウォッチのように収まる,世にも美しい複雑時計!

伝説の耐衝撃機構を宿す
ブレゲの最新作はいかに?

この現代社会において、スマートフォンを筆頭に時間を知る手段いくらでもあるなかで、なぜ我々は機械式時計に惹かれるのでしょうか? その答えのひとつとして、人類の叡智ともいえる“複雑機構”が挙げられます。わかりやすいところだと、いわゆるストップウォッチ機能を持つクロノグラフなどがありますが、ルーツは懐中時計の時代まで遡るんです。

彼の時代、「時計の歴史を200年早めた」といわれる不世出の天才がいました。そう、アブラアン-ルイ・ブレゲです。現代でも複雑機構の最高峰に数えられる、ミニッツリピーターやトゥールビヨンなどを世に送り出した人物でとして広く知られています。彼の弟子たちが1827年に完成されたといわれる、マリー・アントワネットの懐中時計のエピソードも有名ですね。この時代に数々の革命的な技術が生まれ、これらの多くが、今日腕時計の製造に引き継がれています。

偉大なる時計師のDNAを継承するメゾン、ブレゲスーパーコピーの作品は総じて、複雑機構の魅力が芸術性を帯びた美しさとして腕時計に備わっています。アブラアン-ルイ・ブレゲによって考案された「スースクリプション」という初期の懐中時計にインスピレーションを得て製作された新作、「トラディション オートマティック レトログラードセコンド 7097」にも同じことがいえます。

本来なら地板の下に隠れるブリッジや歯車、その他のムーブメント部品を露わにさせ、左右対称に配置したブリッジが作る美しいバランスをはじめ、ゴールドで象られたダイヤルの12時位置には、伝統的な手彫りギヨシェによる「クル・ド・パリ」の装飾が施され、レトログラード式のセコンドが重ねられています。4時位置のテンプに組み込まれたパラシュート衝撃吸収装置は、ブレゲが発明したテン真を衝撃から保護します。これは現代のブランド時計コピーに使われている耐衝撃機構のまさに元祖であり、この作品の主立った特徴となっています。

ブランドの原点回帰と未来への展望が同時にシンボライズされた、世にも美しい複雑時計。上品で肌に馴染みやすいローズゴールドのケースも気になるとこですが、ここでは機構そのものの美しさが際立つホワイトゴールドを奨励します。やや小振りな40mmのケースサイズも好印象ですから、ドレスウォッチ的な感覚で腕元に収まります。ですから、ぎらつくことも120%あり得ません(笑)。